採用において、もっとも重視される審査が面接といって差し支えありません。書類や電話口だけではわからない、さまざまな情報を得ることができるからです。それは採用する側である企業も、される側であるご自身も同じです。こちらでは、面接前後の流れに沿って記述させていただきます。面接日までに行うこと持ち物をチェックする
履歴書や職務経歴書はもちろん、それを入れるための封筒やクリアファイルを準備しましょう。カバンには、折り目がつかないように丁寧に収納しましょう。会場までの道順をチェックする
何らかの交通機関を使う場合、30分前には会場に着くことを心がけて動きましょう。初めて行く場所であれば、特に気をつけていただきたい点です。
理想は一度下見をしておくことですが、遠方である場合など難しいことも多いでしょう。そういった場合は、地図アプリを使用して駅から会場の外観を辿ってみましょう。目印になるような建物等があるかもしれません。
道に迷って焦ってしまうと余裕がなくなります。ベストコンディションで面接に臨むことができるよう、確実に確認しておきたい点の1つです。予想される質問の回答を紙に書いておく
面接で質問される内容には、独自性の強いものから共通するものまでさまざまです。私は過去に3回転職を行いましたが「なぜ前職の会社を辞められたのですか」「前職の会社でどんな仕事をされていましたか」という内容はすべての会社で質問されました。
他に多かったものは「なぜ弊社を志望されたのですか」「弊社に入ってどんな仕事をしたいですか」といったものになります。
予想して考えていても、保管場所が頭の中だけだといざというときにスムーズに出てこないものです。それを避けるために、手を使って紙に書くということ、そしてそれを前日や面接日の移動中に見ることをおすすめいたします。スーツや靴、カバンの手入れをしておく
第一印象は見た目で決まります。面接担当者はプロですから、靴の汚れやシャツのしわ、カバンの状態などを一瞬のうちに見抜きます。
第一印象でマイナスイメージを持たれてしまうと、よほどのことがない限り面接中には回復しません。そうならないために、事前にチェックをしてから面接に臨むようにしていきましょう。
面接日当日に行うこと予定時間の30分前には会場近くまで到着する
第一志望の企業の面接日当日、道に迷ってしまうということがありました。余裕を見ていたので15分前には会場に到着できましたが、とても恐ろしい経験です。みなさまにはそんな思いをしていただきたくありませんから、必ず余裕をもって行動しましょう。
場所さえわかっていれば、近くのカフェでリラックスしたり、公園で休憩をしたりしても問題ありません。ただし煙草の匂いなどには気をつけるようにしましょう。トイレ等の鏡で服装をチェックする
相手の目に映る自分がどんな姿かを確認しておきましょう。また冬場の場合、コートなどの防寒着を着ている方も多いと思います。防寒着は、会場となるビルや建物内に入る前に脱いでおきましょう。面接待合室でも姿勢を崩さずに
企業は、面接時のあなただけを見ているわけではありません。待合室で足を組んだり、椅子の背もたれに寄りかかりすぎたりすることがないように注意しましょう。入室はノックの後、返事を待ってから
ノックの回数はさまざまな議論がありますが、私は常に2回行っています。新卒採用時から転職時でも毎回そうでしたので、特別大きな問題はないものと考えます。
大切なのは「はい」「どうぞ」といった相手方の返事を待ってから入室することです。返事が聞こえたら「失礼いたします」と言ってドアを開けましょう。入室後、ドアは後ろ手で閉めない
ドアを開けて一礼し、その後にドアを閉めると思います。その際にはいったん面接官から視線を外してドアを向き、丁寧に閉めるようにしてください。静かに閉めた後に再度振りかえって面接官を見て、用意された椅子の脇まで進むようにしましょう。椅子に腰かける前には「失礼いたします」の一言を忘れずに
こちらが入っていくと立ちあがってくれる方、座ったまま「どうぞおかけください」と先に言ってくれる方など、面接官によって対応はさまざまです。いずれの場合でも、腰かける前の一言は忘れないようにしてください。最初の一言目はやや大きく、はっきり、ゆっくりと
ある営業職の方から教えていただいた方法です。質問に答える際、最初の一言目が小さい声だと、その後の声はそれ以上大きくならないそうです。どれほど理路整然と話していても、聞こえなければ話していないことと同じです。
もちろん叫ぶ必要はありませんが、最初の一言はやや大きく、はっきり、ゆっくりと話すように意識しましょう。面接終了後も礼を忘れずに
終了後も、すぐに気を抜かないようにしましょう。お互いに時間を使って面接をしているわけですから、そのことに対する感謝を伝えて退室するようにしましょう。面接後に行うこと連絡に対する応答は24時間以内に
多くの企業が、採用不採用にかかわらず連絡をくれます。こちらからの応答は、よほどの緊急時でなければ24時間以内に返すようにしましょう。
もし24時間以内に返せない場合は、その旨を伝えて「〇〇日までにこちらからご連絡いたします」と具体的な返答を行うと好印象です。提出書類は指定された期限を守る
採用の場合は雇用契約を結ぶことになります。記入が必要な書類、役所などで取得が必要な書類は、期日までに準備できるように整えておきましょう。まとめ
面接日前後の流れについてお伝えしてきましたが、いかがでしたか。
大切な選考だと思うほど緊張しますが、それは相手も同じです。
この記事が、みなさまの面接対策の一助となることを心から願っております。